変圧器巻線変形試験器は6 kV以上の電圧レベルの電力変圧器及びその他の特殊用途の変圧器巻線変形状況を試験するために用いられる。電力変圧器は運転または輸送中に各種故障短絡電流の衝撃または物理的衝突を避けられず、短絡電流による強大な電気動力の作用の下で、変圧器巻線は安定性を失う可能性があり、局所的なねじれ、ドラムパックまたはシフトなどの変形現象を招き、これは変圧器の順調な運行に深刻な影響を与える。国家電力業界標準DL/T 911-2004に基づいて周波数応答分析法を用いて変圧器の巻線変形を測定するのは、変圧器の各巻線の振幅周波数応答特性を検出し、そして検出結果に対して縦または横の比較を行い、振幅周波数応答特性の変化の程度に基づいて、変圧器巻線の発生可能な変形状況を判断する。

1.主な技術特徴

lスイープ法を用いて変圧器巻線特性を測定し、変圧器つりカバー、着脱を行わない場合、各巻線の振幅周波数応答特性を測定することにより、6 kV以上の変圧器に対して、巻線のねじれ、ドラムパックまたはシフトなどの変形状況を正確に測定する。

l測定速度が速く、単一巻線の測定時間は3分以内である。

l周波数精度は非常に高く、精度は1000分の1より高い。

lデジタル化周波数合成により、周波数安定性が高い。

l 5000 V電圧隔離、テストコンピュータを十分に保護する。

l 9本の曲線を同時にロードし、各曲線の関連パラメータを自動的に計算し、巻線の変形状況を自動的に診断し、診断の参考結論を提供することができる。

l分析ソフトウェアは機能が強く、ソフトウェア、ハードウェア指標は国家基準DL/T 911-2004を満たす。

lソフトウェア管理は人間性、知能化の程度が高く、パラメータを設定した後、ボタンを押すだけですべての測定作業を完了することができる。

lソフトウェアインタフェースは簡潔で直感的で、分析、記憶、レポートの導出、印刷などのメニューが一目でわかる。

2.主な技術指標

l測定速度：単相巻線1.5分-3分

l出力電圧：Vpp-25V，テスト中の自動調整

l出力インピーダンス：50Ω

l入力インピーダンス：1 MΩ（応答チャネル内蔵50Ω整合抵抗）

lスイープ範囲：10 Hz-2 MHz（10 Hz-10 MHz、オプション）

l周波数精度：千分の1

lスイープ方式：線形または対数、スイープ間隔と点数は任意に設定可能

l曲線表示：振幅周波数曲線（位相周波数曲線、オプション）

l測定ダイナミックレンジ幅：－120dB～20dB

l給電電圧：AC 220 V±10%

l本体重量：5 kg

3.テスト分析ソフトウェアの主な特徴

l windowsプラットフォームを採用し、Window 2000/Window XP/Windows 7/windows 8に対応する。

lデータベースを用いてテストデータを保存し、テストデータの管理が簡潔で便利である。

l 9本の曲線を同時にロードし、各曲線の関連パラメータを自動的に計算し、巻線の変形状況を自動的に診断し、診断の参考結論を提供することができる。

lソフトウェア管理機能が強大で、現場使用の需要を十分に考慮し、測定データ自動保存盤、

l Word版テストレポート（対応するOfficeソフトウェアをインストールする必要がある）またはJPGピクチャレポートを自動的にエクスポートして生成し、ユーザーがテストレポートを出やすくする。

lソフトウェアの人間化の特徴が明らかで、測定する各種条件は多く選択項目であり、現場で多くの入力をする必要はなく、使用はより便利である。

lソフトウェアは知能化の程度が高く、入力、出力信号が接続された後、ボタンを押すだけですべての測定作業を完了することができる。

lソフトウェアインタフェースは簡潔で、直感的で、実用的である。